先日、ある方の紹介がきっかけで、四人一組のチーム戦によるボウリング大会へ参加する機会があった。
私にとっては数年ぶりとなるチーム戦だったが、それ以上に新鮮だったのは、一緒にチームを組んだ四人のうち、これまで一度もチームを組んだことのない方、そして当日が初対面という方がいたことだった。
大会が始まるまでは多少の緊張もあった。しかし、その緊張はゲームが進むにつれて自然と消え、気が付けば笑顔で会話を交わしながらボウリングを楽しんでいた。
振り返ってみると、私の日常はとても規則正しい。
月曜日から金曜日までは仕事中心の生活で、頭の中はほとんど仕事のことでいっぱいになる。休日は楽しみにしているボウリングへ出掛けるものの、いつもの仲間、いつものボウリング場、いつもの時間という繰り返しが続き、充実している反面、どこか刺激が少なくなっていたことも否めなかった。
だからこそ、今回のように普段とは違う人たちと同じ時間を過ごしたことは、想像以上に新鮮だった。
もちろんボウリングそのものも楽しかった。しかし、それ以上に印象に残ったのは、その場に流れていた空気だった。
初対面だからこそ互いを知ろうとする会話が生まれ、趣味や仕事、日常の出来事など、話題は尽きなかった。同じボウリングという趣味を持ちながらも、それぞれが歩んできた人生や生活環境はまったく違う。その違いに触れるたび、自分にはない考え方や価値観に気付かされることが何度もあった。
大会終了後には、四人で少し遅めの夕食を囲んだ。
ボウリングの話だけではなく、仕事のこと、休日の過ごし方、これまで経験してきた出来事など、気が付けば話題は次々と広がっていった。
普段から顔を合わせる人たちとの会話には安心感がある。一方で、初対面に近い人との会話には、安心感とはまた違う「発見」がある。
会社、自宅、取引先──。
私たちは知らず知らずのうちに、毎日ほとんど同じ人たちと接しながら生活している。互いの性格も分かっているため、大きな緊張もなく過ごせる反面、新しい刺激を受ける機会は決して多くない。
だからこそ、利害関係のない人たちと出会い、言葉を交わす時間は、とても貴重なのだと改めて感じた。
今回得たものは、ボウリングのスコアでも技術でもない。
新しい出会いによって得られた心地よい刺激と、自分自身の視野が少しだけ広がったという実感だった。
人は年齢を重ねるほど、新しい出会いが少なくなると言われる。しかし、その一歩を踏み出してみると、そこには思いもよらない楽しさや学びが待っていることがある。
今回出会った皆さんとは、しばらく同じチームでボウリングを楽しむことになりそうだ。
勝敗ももちろん大切だが、それ以上に、同じ時間を共有し、その後に交わす何気ない会話を楽しみにしながら、これからも一緒にボウリングができたらと思っている。
趣味とは、技術を磨くためだけのものではない。
人と人とをつなぎ、新しい景色を見せてくれるものでもある。
そして人は、新しい出会いによって、自分でも気づかないうちに心が少し若返るのかもしれない。
今回のボウリング大会で私が手に入れたものは、スコアや順位ではなかった。新しい仲間との出会い、普段とは違う価値観に触れた時間、そして日常に少しだけ新しい風が吹き込んだような心地よさだった。
そんな時間を、これからも大切に積み重ねていきたいと思う。

