第10回:ボウラー仲間との会話

ボウリング談議

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第10回「ボウラー仲間との会話」

コンペ大会に参加していると、見知らぬボウラーから、「いつもどこで投げているのですか?」と、たまに質問されることがある。特に参加頻度の低いボウリング場でのコンペ大会参加時には、このような声掛けをされることが多く、これは初対面ボウラー間の挨拶的質問といえる。

恐らく声を掛けてくるボウラーからみて私は、『見かけない顔』なのだろう。それだけ各ボウリング場のコンペ大会とは、常に同じ顔が揃っているということになる。

とはいえ、無視するのも失礼であり、また村八分扱いされて今後の参加に影響が出ることを避けるため、私はいつも軽く挨拶を交わす程度にしている。少しそっけなく感じられるかも知れないが、ある程度の期間を経た後にこの挨拶的質問をされるならばまだ良いが、初対面に近い状況下では少し注意が必要だ。

このようなボウラーに多く見られるのが、ただ話し相手が欲しいだけ。言い方を変えれば、話を聞いてくれる相手がおらず、周囲からも少し距離を置かれている存在であることが多い。このようなボウラーに対し、丁寧な返答や会話を続けていると、その後やや面倒なことになり易い印象だ。

会う度に急激に距離を縮めて来るようになり、馴れ馴れしくなって来る。相手の腕前が自身よりも下とみると、やがてはティーチング行為に走りだし自己主張を始める。

逆に相手の腕前が自身よりも上とみると、聞いてもいないことをペラペラ話し始める。

「レーンのコンディションが、どーの、こーの」
「ボール選択が、どーだ、あーだ」
「何枚目、何フィートが、どーの、こーの」など

自身の調子が、たまたま悪いだけであって、本当はもっと上手なのだと自己主張でもしたいのだろう。正直、うっとうしい。

このような状況になるとプレイ中のお喋りに歯止めがかからなくなり、「今日は優勝ですね」、「ハイゲーム賞取れますね」などと機嫌を取ってみたり、またこちらが少しでもミスをすれば、「あー、もったいない」、「おしい」、「ドンマイ」などと、その一挙手一投足に対して声を掛けてくるようになる。

ボウリングというスポーツは、その投球にメンタルが大きく影響する。このような声掛けをうっとうしいと感じるボウラーにとっては、このような声掛けは障害でしかなく、メンタルが乱れる要因にもなりかねない。

私はコンペ大会プレイ中、ボウリングの話題を持ち出さないように心掛けている。軽い世間話程度が心を落ち着かせ、またメンタルも落ち着き安定する。

メンタルが安定していれば安定した投球ができ、好スコアへと繋がり易く気持ちの良い投球ができる。気持ちの良い投球を終え、コンペ大会が終了した後に、気が合う仲間とボウリング談義をすればよい。

ボウリング初心者と思われるボウラーから、「お上手ですね」と声を掛けていただけることがある。相手を気遣っての声掛けなのだろうが、こんな声掛けは必要ない。お互いにコンペ大会を楽しめれば良いのであって、相手にそんな気を遣う必要はないのだ。

そんな気遣いよりもボウリングマナーを守り、投球に集中できる環境を整え、そしてほんの少し会話を楽しみ、気が合ったボウラーにはコンペ大会終了後の会話を通じて、少しずつ距離を縮めて欲しい。

コンペ大会での投球に集中できないような会話や話題、また声掛けについては雑音でしかない。日頃の練習成果を発揮し、上位入賞を目標に競い合っている競技中には、無駄な会話は控えて欲しいものだ。

次回の執筆予定「未定」

 

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