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第3回「コンペ大会の障壁」
主に閑散時間帯を利用し、ボウリング場主催で『コンペ大会』が行われているのはご存じだろうか。
日々腕を磨くボウラーたちの交流の場として、ボウリング場が企画し実施する大会のことで、筆者も積極的にこの大会に参加するひとりだ。
多種多様な『コンペ大会』が存在するが、その多くは参加費が2,500円前後で4ゲーム投球、順位褒賞として商品券やボウリング用品、また食品や生活用品などを準備していることが多い。
参加者には一定期間で算出されたアベレージに対して、『オフィシャルハンデ』と呼ばれるハンディキャプが付与される。また初めて参加するボウラーには、『逆算ハンデ』や『年齢ハンデ』と呼ばれるハンディキャップを付与してくれるところも多い。
つまり実力差に関係なく、誰でも参加できるのが『コンペ大会』の趣旨なのだ。
またボウリング場は、『コンペ大会』参加者を増加させることで、ボウラーの来場頻度を上昇させ、またボールやシューズなどのボウリング用品販売による利益も得たい考えだ。
しかし、『コンペ大会』参加にはボウリング技術ではなく、ルールとマナーによる『障壁』が存在する。この『障壁』により嫌な経験をしたボウラーは、その後の参加を見送ることが多い。
『コンペ大会』で『初心者が嫌われる理由』には、次のようなものが挙げられる。是非ともご注意いただきたい。
ファールラインを越えての投球
ボウリングにはアプローチと呼ばれる場所と、レーンの間にファールラインがあることはご存じだろうか。ルール上、このラインを超えるとガターと同じ『0点』扱いとなるのだ。
しかし問題はここではない。
レーン上には一定量のオイルが塗られているが、ファールラインを超えることでそのオイルを踏み、アプローチに持ち帰ってしまうことだ。
アプローチにオイルが付いてしまうと、ほとんどのボウラーの投球に悪影響が出てしまう。これを極端に嫌うボウラーが多い。特にご注意いただきたい。
投球順番を守れない
広く知られているマナーに、『右側投球者が優先』というものが存在する。しかし『コンペ大会』においては、それだけではマナー違反と捉えるボウラーが多いのだ。
『コンペ大会』では2つのレーンを交互に投球する『アメリカン方式』と呼ばれるものが多く、これを正しく理解できていないボウラーは、間違いなく嫌われる。
詳細な『アメリカン方式』による投球については、著書『【すごい】健康ボウリング30年やって手に入れた大切な宝物』をご参考いただけるとありがたい。
また投球順番でないにも関わらず、アプローチに上がる行為も嫌われる。投球終了後は速やかにボウラーズベンチ内に下がり、投球順番になってからボールを持ちアプローチに上がろう。
ボウラーズベンチ内でのマナー
アプローチ上はオイルと同様に、わずかな水分によってもボウラーの投球に悪影響が出てしまう。ボウリングシューズ底面に水分が付着した状態での投球はご法度だ。
またボウラーズベンチ内での水分補給、特にペットボトル表面に付着した結露、ボウリングシューズを履き替えずトイレへ行く、雨の日に土足で歩き回るなどの行為は、ボウリングシューズ底面に水分を付着させ、それがアプローチ上に運ばれてしまう危険性の高い行為となる。
以上の3つ以外にも気を付けなければ嫌われるマナーが存在するが、これらについてはまた機会を見つけて執筆したい。
ボウラーには神経質な人が多い。
常連ボウラーからは初心者ボウラーは直ぐに見分けが付く。
このような行為が疑われると、見ず知らずのボウラーが怖い顔をして、直接注意してくることも多い。
初心者ボウラーが最も『コンペ大会』への参加を躊躇してしまう部分だろう。
一度でも嫌な経験をしてしまうとそれがトラウマとなり、楽しいはずのボウリング自体が、嫌いになる恐れがある。
少しでもこの部分に不安がある方は、『コンペ大会』参加前にボウリング場スタッフに相談することを、是非ともお勧めしたい。
次回の執筆予定「ボウリングのプロはプロボウラー」