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第1回「ボウリング場閉鎖が止まらない」
1970年代に巻き起こった『ボウリング・ブーム』
いま、ボウリング場の閉鎖ラッシュが止まらない。
現代のボウリング場経営には、非常に厳しい現状があるようだ。
新型コロナウイルス感染症、いわゆるコロナ禍の影響や近年の物価高騰の煽りを受け、ボウリング場経営は、ますます厳しい状況下に置かれている。
ボウリング場収益には一般来場者や団体予約による施設利用によるもの、またリーグ戦やコンペ大会開催によるものが大半を占めているといわれる。しかし老朽化に伴う設備投資や光熱費の高騰、さらには人件費上昇などにより、その収益と経費のバランスが崩れ始めている。
さらにそこに追い打ちをかける『施設の耐震性』
『ボウリング・ブーム』の波に乗り、1970年代に竣工・営業を開始したボウリング場の大半がこの問題に直面しているといわれ、また旧建築基準で建設されたボウリング場は、耐震補強工事の必要性に迫られている。
事実、近年閉鎖したボウリング場の閉鎖理由は「施設の老朽化」、「耐震性の問題」などの言葉が並び、「経営不振」や「倒産」などの言葉が並ぶことは少ない印象だ。
これに加え、近年頻発する大規模地震発生が追い打ちをかけている。
《近年発生した最大震度7の地震》
- 2011年3月11日14時46分頃「東日本大震災」
- 2016年4月14日21時26分頃「熊本地震」
- 2016年4月16日01時25分頃「熊本地震」
- 2018年9月6日03時08分頃「北海道胆振東部地震」
- 2024年1月1日16時10分頃「能登半島地震」
客観的に見ても、現代では大規模地震に備えることは当然のことであり、今後ますます関心が高まることは間違いないだろう。
そんな中、実は1970年代の『ボウリング・ブーム』を支えた団塊世代の引退によって『第二次ボウリング・ブーム』が密かに訪れている。特に閑散時間帯といわれた平日昼間のボウリング場には、この団塊世代高齢者ボウラーが溢れ、活気に満ちている。
ボウリング業界も生き残りを賭け、この団塊世代の高齢者ボウラー獲得のため、積極的に『健康促進のためのボウリング教室』などを開催し、『健康ボウラー』の継続した施設利用を促進している。
いわゆる『健康ボウラー』に支えられ、何とか踏みとどまっているボウリング場も多い。しかし『健康ボウラー』の支えだけでは、いつまでも持ちこたえることは困難だろう。
私もひとりのボウラーとして、毎週2~3日程度ボウリング場に通い腕を磨いている。時代の変化とともに、このままボウリングという娯楽が絶えないことを、ひとりのボウラーとして切に願うばかりだ。
次回予定「ボウリング難民が押し寄せる」