第4回:ボウリングのプロはプロボウラー

ボウリング談議

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第4回「ボウリングのプロはプロボウラー」

ボウリングには、『プロボウラー』と呼ばれるプロ選手が存在することをご存じだろうか?

最近では、プロ大会のテレビ地上波放送もほぼなくなり、その存在を知らない人も多いことだろう。実に寂しい限りだ。

『プロボウラー』の原点は、1967年1月27日に発足した現在の『公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)』だ。それ以降も毎年、プロボウラー試験は実施されているのだ。

プロボウラー試験ではボウリング技術試験、また筆記試験が実施され、さらに受験するためには『プロボウラー』数名の推薦が必要とされている。

その内容とは、まず連続4日間で実施される1次実技試験で男子は1日15ゲームを投球し、その平均スコアが200点以上、また女子も1日12ゲームを投球した平均が190点以上で、1次実技試験合格となり、次の2次実技試験へ進むことができる。

但し、当初2日間の平均スコアによる振い落としがあり、男子が190点、女子が180点未満の場合、3日目以降の実技試験受験の資格を失う。

2次実技試験は連続する2日間、1次実技試験同様に男子は1日15ゲーム、女子は1日12ゲームを投球し、それを2回に分けて実施する。

つまり、2次実技試験も計4日間で実施され男子は60ゲームを投球し平均スコア200点以上、女子は48ゲームを投球し平均スコア190点以上が実技試験合格となる。

従って『プロボウラー』試験における実技試験突破には、男子が合計8日間120ゲームの投球で平均200点以上、女子も合計8日間96ゲームの投球で平均190点以上が必要となるのだ。

実技試験合格者はその後、筆記試験に合格し面接や研修などを終えると、晴れて『プロボウラー』になることができる。

どの世界でも『プロ』になるためには、厳しい試験が実施されているのだと、実感させられる。

公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)』の公式ホームページによれば2023年6月19日現在、男子プロボウラー747名、女子プロボウラー354名の在籍が確認できる。

2006年4月から放送が開始された『P★League(P・リーグ)』の影響は大きい。テレビの地上波放送はないものの低迷が続いていたボウリング人気、また女子プロボウラーの認知向上に大きく貢献したといえる。

最近では『P★League(P・リーグ)』に出場している女子プロボウラーたちと、気軽に交流できる『女子プロチャレンジマッチ』は、各ボウリング場でキャンセル待ちが出るほどの大人気となっている。

『女子プロチャレンジマッチ』開催情報はSNSなどで瞬く間に拡散され、遠方から参加するボウラーも多い。

大会プレイ中に会話を楽しむ、ハンドタッチするなど、女子プロボウラーを身近に感じられることが人気の理由のようだ。

女子プロボウラーのサインをもらう、ツーショット写真を撮影するなど、『女子プロチャレンジマッチ』はボウリングを超えたファンイベント的な印象が強い。

その一方で、男子プロボウラーが置かれている現状はやや厳しい。

しかし最近では多くの男子プロボウラーも『YouTubeチャンネル』を開設するなど、その認知向上に向けた努力が伺える。

中でも、『YouTubeチャンネル』でプロ大会を生配信している『Rankseeker(ランクシーカー)』の人気は高く、『プロボウラー』たちの熱い戦いが、リアルタイムで観戦できるのだ。

男子プロボウラーが放つ高回転ボール、大きく曲がるフックボール、豪快なピンアクションは必見だ。

『プロボウラー』が一般人に与える影響は大きい。

活躍するプロ選手の存在が、その業界を活性化させることができる。

ボウリング業界発展と存続には、『プロボウラー』たちの活躍は欠かせない。これからも『プロボウラー』たちの活躍に、熱視線を送り続けたい。


次回の執筆予定「趣味は仕事にできなかった」

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