引き継ぎゼロから始まった選任生活 ― その経験をnoteで共有します

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選任の警備員指導教育責任者――。
警備会社を経営するには必要不可欠な存在です。

警備員の採用・教育・契約管理・備付書類の整備、そして公安委員会(所轄警察署の生活安全課)への対応まで、幅広く担う存在。

私が初めてこの役職に任命されたのは、前職でのことでした。中途採用で入社した直後、すでに前任者は退職しており、残っていた形上の選任者も警備経験がほぼなく、引き継ぎらしいものは一切ありませんでした。事実上「完全なゼロの状態」からのスタートだったのです。

当時、社内には警備員教育に必要な資料も、参考となる関連書籍すらも揃っていませんでした。私は仕方なく法令や規定を読み込み、自身の施設警備員としての経験を踏まえながら、教育資料を一から自作することにしました。
残業に残業を重ね、時には自宅に持ち帰り警備員教育用の資料を作成する。そして、その資料を使って手探りで警備員教育を行い、また少しずつ改善を重ねていく。その繰り返しは大変でしたが、同時に「自分が責任を持って教育を作り上げている」という誇りにもつながりました。

不安の中で迎えた初めての立入検査。最初は緊張でいっぱいでした。ところが実際には、公安委員会の生活安全課の担当者から「しっかりとよく管理されています。指摘事項はありません。他の警備会社の手本になる内容です」と評価をいただくことができました。

この言葉は、孤独に苦労してきた自分にとって大きな救いであり、自信にもなりました。以降も定期的に検査を受けましたが、その度に「指摘事項は何もありません」と認めていただけたことは忘れられません。さらに嬉しかったのは、所轄警察署の生活安全課の中で、私自身の名前と顔を覚えてもらえたことです。担当警察官が交代しても「〇〇会社の小利田さん」と、しっかりと引き継がれていました。

厳格でありながらも公正な警察の方々から「信頼できる選任者」と見なされるようになったことは、当時の私にとって何よりの励みとなりました。

現在は別の警備会社に転職し、前職での10年の経験を活かしながら、ずっと気楽に選任業に携わることができています。過去の苦労があったからこそ、今の安定した環境のありがたさを深く実感しています。

そして強く思うのは、「あの孤独で苦しい10年間の経験を、自分だけで終わらせてはいけない」ということです。同じように、何も分からないまま選任者を任され、戸惑っている方に向けて、私はnoteで実体験を整理し発信しています。

記事のテーマとしては、次を予定しています。

  • 選任者としての心構え
  • 警備員の採用と教育に関すること
  • 警備契約の実務と注意点
  • 備付書類の整備と立入検査対応
  • 各種届出の流れと注意事項
  • その他関連業務 など

これら発信させていただく内容は、実務を通じて学んだ教本にはない「実務の実態」です。

一部は有料記事となりますが、それは「かつての私と同じように迷う方」に、10年かけて積み上げた経験を整理してお伝えしているからです。

もし、今まさに「何をしていいかわからない」と不安に押しつぶされそうになっている方がいたら、私はその気持ちに心から共感できます。どうか一人で抱え込まないでください。noteにまとめた私の経験が、きっとあなたの助けになるはずです。

ゼロから教育資料を作り上げるところからスタートした、私の選任生活。
孤独に悩みながらも信頼を築いた10年間。それは決して楽な道ではありませんでしたが、今では「他の誰にもできない経験」として私の支えになっています。

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